近年、ケアマネの休日数は少なくなっていると言わざるを得ません。もちろん、各施設で休日数は決められていますが、状況によっては休日出勤する必要があるでしょう。
その理由の一つとして挙げられるのが、少子高齢化によって介護業界が忙しくなっているという事実です。高齢者が増え、施設に入る人数が多くなれば、仕事がハードになるのは当然のことです。ただ、高齢者を施設に迎え入れることでビジネスが成り立っているため、忙しくなってもネガティブなことではありません。
ケアマネは、その人に合った介護プランを作成するのが仕事。利用者本人とそのご家族とも話し合いをして、ベストなプランを作る必要があります。滞りなく進めば問題ありませんが、その中で利用者とその家族の関係が悪くてスムーズに進まないこともあります。
例として、家族側が利用者の要望を優先せず、一円でも出費額を少なくしたいと考えるようなケースもあり得ます。当然、話が進まなければ考える時間が多くなり、残業や休日出勤という結果に繋がるのです。少しでもスムーズに仕事をこなしたいのなら、ケアマネとしての仕事を迅速に行うことはもちろん、お互いの間に入って、ベストなプランを提案し、納得してもらえるよう説得することが大事です。
家族側が納得したとしても、実際に施設で生活を始めた高齢者が不満を訴えることは珍しくありません。いくらプランを懸命に練って作成したとしても、その後に改善点は色々と出てくるものです。なるべく改善点が出てこないようにプランニングするのがケアマネの腕の見せ所ですが、それよりも改善点が出た時に柔軟に解決できる力を磨いた方が、よりスムーズにケアマネ業務を遂行できるでしょう。